【ChatGPT】2024年8月までの主要機能リリースの歴史

自己啓発

2022年11月にChatGPT(GPT3.5)がリリースされてからさまざまな機能がChatGPTに追加されています。あまりにも早い進化の中で、個々の機能リリースの歴史を探すのが大変だったので、2024年8月現在までの主なリリースについて一旦以下にまとめました。

ChatGPT 主要機能のリリース年表

日付重要イベントできるようになったこと
2022年11月30日「GPT-3.5」が無料で公開。ChatGPTで利用可能になったユーザーは、高品質なテキスト生成を無料で利用できるようになった。
2022年12月15日「一般的なパフォーマンス向上」「会話履歴」「日次制限」のアップデートを実施。会話履歴を参照できるようになり、日次メッセージ数の制限が導入され、サービスの安定化が図られた。
2023年1月9日「幅広いトピックにおける性能向上」「生成停止機能の追加」を実施。幅広いトピックでの回答精度が向上し、生成中の回答を停止する機能が追加された。
2023年1月30日「モデル改善」を実施。事実性と数学的な能力が強化され、より正確な応答が可能になった。
2023年2月9日「バージョン選択」が追加され、Turboバージョンが実装。ユーザーは、従来のバージョンに加え、レスポンス速度が最適化されたTurboバージョンを選択できるようになった。
2023年2月13日「無料版の性能向上」「デフォルト設定の変更」「国際展開」を実施。無料版の性能が向上し、Turboバージョンがデフォルト設定となり、ChatGPT Plusが国際的に利用可能になった。
2023年3月14日「GPT-4」をChatGPT Plusユーザー向けに導入。ChatGPT Plusのユーザーは、より高度な推論や複雑な指示に対応したGPT-4を利用できるようになった。
2023年3月23日AIプラグインのサポートがアナウンス。ユーザーはインターネット検索やコードの実行、サードパーティプラグインを使用できるようになった。
2023年5月3日「チャット履歴のオフ」「Legacyモデル廃止」を実装。チャット履歴を保存しない設定が可能となり、GPT-3.5のレガシーモデルが廃止された。
2023年5月12日ベータ版で「webブラウジング」「サードパーティプラグインの使用」を提供開始。最新情報の取得や外部プラグインの利用が可能になり、より柔軟な対話が実現した。
2023年5月24日「共有リンク」「Bingプラグイン」「iOSアプリ履歴の無効化」をアナウンス。会話内容を共有したり、Bingプラグインの利用、iOSアプリで履歴無効化ができるようになった。
2023年6月13日「Function Calling」「コスト削減」「モデルの改善」を実施。関数呼び出し機能が追加され、APIの利用コストが削減され、モデルの性能が向上した。
2023年7月6日「GPT-4のAPIを一般解禁」「ファインチューニング対応」「Completion API使用モデルの段階的廃止」をアナウンス。開発者がGPT-4のAPIを利用してアプリケーションを構築したり、用途に合わせてファインチューニングができるようになった。
2023年7月10日「Code Interpreter(コードインタープリタ)」が有償版ユーザー向けにベータ版提供を開始。ユーザーは、Pythonを使用してコードの実行やデータ分析を行えるようになった。
2023年7月20日「Custom instructions」を実装。応答時の設定や条件を事前にカスタマイズできるようになり、より個別化された対話が可能になった。
2023年7月25日Android版アプリが一部地域でリリース。Androidデバイスを持つユーザーが、モバイルでChatGPTを利用できるようになった。
2023年8月3日全般的な機能追加。プロンプトの例や質問のサジェスト機能が追加。初心者向けのプロンプト表示や関連質問のサジェスト機能が追加され、使いやすさが向上した。
2023年8月28日ChatGPT Enterpriseを発表。企業向けに、無制限の高速GPT-4アクセスや高度なデータ分析機能が提供されるようになった。
2023年9月11日一部言語のサポートをアルファ版として実装。インターフェースで複数言語の選択が可能になり、異なる言語での利用が容易になった。
2023年9月20日画像の出力が可能になる「Dall-E3(ダリ―スリー)」の統合を発表。ユーザーがテキストから高品質な画像を生成できるようになった。
2023年9月25日音声入力と画像入力が可能になる「GPT-4V(ビジョン:Vision)」を発表。ユーザーは音声や画像を使ったインタラクティブな対話が可能になった。
2023年9月27日Plus版でWebブラウジング機能を復活。最新情報の取得が可能になり、より豊富なデータに基づく応答が可能になった。
2023年10月16日「Dall-E3(ダリ―スリー)」のベータ版を公開。さらに簡単にテキストから画像を生成できるようになった。
2024年2月15日動画生成機能「Sora(ソラ)」を発表。ユーザーがテキストから動画を生成できるようになった。
2024年5月13日音声認識、画像(動画)認識の速度が向上した「GPT-4o(オムニ:omni)」を発表、リリース。音声や画像、動画の認識がさらに高速化し、よりスムーズな対話が可能になった。

ここまでの考察

特に、業務で活用できるレベルまで性能が上がった「GPT-4」、弱点だった数式計算を対応するだけでなくプログラムが実行できるようになった「Code interpreter」、画像インプットへの対応を果たした「GPT-4V」、本格的なマルチモーダル対応を果たした「GPT-4o」、動画生成の「Sola」など次々と劇的な進化を果たした1.5年でした。
一方で、大幅に性能向上が進んだため、ここ最近は各国のAI規制やディープフェイク対策など「責任あるAI」に昇華するための各種対応を行なっている状況です。
半年くらいはこの対応が続くと思いますが、並行して開発も進んでいくため、年末〜2025年にかけて更に性能進化が進んでいくと思われる。引き続きChatGPT・OpenAI社を中心に生成AI業界の動向を注視したい。

参考

【2023年9月版】ChatGPT(チャットGPT)のリリースからアップデート情報をご紹介 - バンソウDX | Fabeee株式会社 - 伴走型DX推進(コンサルティング ✕ 実行支援)企業
アメリカのOpenAI社が開発したChatGPTは、2022年11月30日にプロトタイプが公開されたAIによるチャット生成サービスです。入力した内容に関する文章の自動生成や質問への回等、プログラミング…

コメント