読了メモ 「たった1分で相手をやる気にさせる話術ペップトーク」(2017/7/6 浦上大輔 著)

読書

こんにちは、しらすです。

相手を励ます、勇気づけるということにはある種のセンスが必要だから自分には難しいと思っていませんか?私も人を励ましたりするのはとても苦手で、いざその機会になっても、取り繕った言葉になっていないか、わざとらしくないかなどいつもとても不安でした。

しかし、実は人を励ます方法は4つのステップと5つのルールを使うことで、誰でも簡単に、相手のやる気に火をつける素晴らしい言葉を紡ぐことができるようになります。”簡単にやる気に火をつける”というと誤解されそうですが、自分本位の作為的な方法論ではなく相手に如何に元気になってもらうかを真摯に考えた書籍でした。

私自身、この本で学んだことをまずはメールで実践する機会があったのですが、自分で読み返してもやる気のわいてくる文書を自信をもって書くことができるようになりました。

ペップトークとは!?

ペップトークという言葉は、「励ます技術」としてアメリカで誕生したものとのこと。主にスポーツの分野において、監督やコーチが試合直前の選手にかける激励のコーチング話術から発展し、ビジネスを含む様々なシーンで使える人の心に火をつける技術として確立しています。

ペップトークの実践方法 ~4つのステップ~

先ほど述べた 4つのステップと5つのルールについて考察していきたいと思います。

ペップトークの4つのステップ

1.受容(事実の受け入れ)

2.承認(とらえかた変換)

3.行動(してほしい変換)

4.激励(背中のひと押し)

個人的には一番重要なのは「承認(とらえかた変換)」です。この部分をうまく活用していくことで、ペップトークとして完成していきます。具体的にはこの部分では「逆転の発想」か「あるものの承認」のどちらかを選択していくことになるとのこと。

「逆転の発想」なら、”緊張しているのは頑張って準備してきた証拠”や”このきつい状況を乗り切れば自分の力になる”など、現在の状況に対してポジティブな意味に変換していく方法です。

「あるものの承認」なら、”準備しきれていない部分があるが周りにはサポートしてくれる人がいっぱいいる”など、足りない部分を補うことができる何かを示唆する方法になります。

個人的には特に「逆転の発想」をうまく取り入れることで、これまでの暗い状況がとてもやる気のある言葉になり、気持ちも上がると感じました。

ペップトークの心得 ~5つのルール~

ペップトークの5つのルール

1.ポジティブな言葉を使う

2.短い言葉を使う

3.わかりやすい言葉を使う

4.相手が一番言ってほしい言葉を使う

5.相手の心に火をつける本気の関わり

この5つに関しては、心得です。ペップトークは相手のことを真摯に考え、相手を本当に元気にしたい!励ましたい!と心から思ってかける言葉です。4つのステップはあくまでペップトークを行うための方法論であり、相手を思う気持ちがなければどんなに素晴らしい言葉でも相手に伝わることはないということを心に刻んでおくことがとても重要だと思います。

人の欲求について

本書籍では人の欲求についても、わかりやすくまた体系的に記載されていてとても勉強になりました。

人のやる気に火がつくのにはメカニズムがあります。

それは「自分には価値がある」と感じた時です。自分に価値を感じる時は大きく分けると2つあります。

・承認欲求(人に認められたいという欲求)が満たされたとき

・貢献欲求(人の役に立ちたいという欲求)が満たされたとき

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この2つの言葉を見ていく時に重要な観点があります。それは次の3つのステージがあるということです。

1.存在ステージ

2.行動ステージ

3.結果ステージ

人の欲求は、承認欲求と貢献欲求にそれぞれ分類され、それぞれ存在/行動/結果の3つの段階に対して欲求を持つということ、それぞれが満たされることで人はやる気になるということでした。承認とは存在/行動/結果を評価すること、貢献とは存在/行動/結果が役に立っているということです。

人の欲求に関しては他にも専門の書籍等が存在しているので、別の機会により細かく勉強していきたいと思います。

以上、「たった1分で相手をやる気にさせる話術ペップトーク」読了メモでした

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