エンジニアからコンサルタントになったときに気をつけるべきこと ~デザイン思考~

ブログ

こんにちは、しらすです。

デザイン思考が大事だーといわれて久しいかと思いますが、これまであまり意識せずに、というか意味が良くわからずに仕事を進めてきました。しかし、最近ふと立ち止まって考えてみた時に何となくこんなことでは!と思ったので備忘録かねてブログにしたいと思います。

※完全な個人的意見なので多々ご意見あると思いますが、一つの参考になれば幸いです

デザイン思考(Design thinking)とは

まずは「デザイン思考」とは何か?という定義について。

「デザイン思考」とは、デザインしたサービスやプロダクトの先にあるユーザーを理解し、仮説を立て、初期の段階では明らかにならなかった第二の戦略や代替する解決策を特定するために問題を再定義する、一連の問題解決の考え方のことです。

ferret 「デザイン思考とは?AppleやGoogleも採用している考え方」より

やはり文書だけでは非常に理解しにくいですが、私は「ユーザー視点であるべき姿を考える」と理解しています。

何か物事を考える時に、ユーザーが考える理想的な状態をまずは考え、それと実際にあるものの差分を考えていくというアプローチです。

コンサル的思考とエンジニア的思考の違い

さて、コンサル的思考とエンジニア的思考ではどのように違いが出るのでしょうかについて、それぞれの思考順序から考えてみたいと思います。

コンサル的視点=デザイン思考

まずコンサル的視点で物事を考えると、

  1. ユーザーにとっての最高の状態を考える
  2. 今できる最高の状態を考える
  3. 実際にあるものを理解する
  4. 今できる最高の状態までのアプローチを提案する

というステップになります。

まずユーザーの視点から始まるため、まさにデザイン思考そのものです。

エンジニア的思考=ロジカル思考

次にエンジニア的思考で物事を考えてみます。

  1. 実際にあるものを理解する
  2. 今できる最高の状態を考える
  3. その状態までのアプローチを提案する

ということで、現状に対しての積み上げ型のアプローチ(=ロジカル思考)になります。

エンジニアからコンサルになったときにが気をつけること

コンサル的思考とエンジニア的思考にはアプローチの順番に大きな差があります。

エンジニア的思考は現状をしっかり理解し、実現可能な提案が可能というメリットがあります。ある製品をベースに次の製品を生み出していく事業会社での仕事の場合、このアプローチなくして現場で仕事はできません。

しかし、コンサルティングファームは自社製品を作って売っているわけでありません。クライアントが最高の状態に近づけるように提案していくことが仕事です。そのためには現状にとらわれることなく、ユーザー目線から最高の状態を考えることそれに対してアプローチしていく手段を整理・提案していくことが最も重要になります。

まとめ

エンジニアというのは自分にない新しい知識や技術に強い興味がある人々だと思います。

そういう人がコンサルティングファームに入り新しい領域や製品のコンサルを担当すると、その製品(=実際にあるもの)と改善予定の製品(≒今できる最高のこと?)にどうしても目が行ってしまいます。そんな時は一度立ち止まり、今目の前のクライアントがどんな状態が最高なのかを立ち止まって考えてみるといいかもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。個人的な経験に基づく意見ですが、一つの参考になれば幸いです。

コメント