こんにちは、しらすです。
選挙の話などを調べていて、現在のSNSなどで得られる情報がごく少数の意見によって操作されている!?と思い少し調べたところ、選挙や政治だけでなく非常に一般的な話として「ノイジーマイノリティ」「サイレントマジョリティ」と言う言葉があったので備忘としてブログにしたいと思います!
ノイジーマイノリティとは?
派閥の中で、決して多数派ではないものの、声高な主張を繰り返すことで大いに目立ち、印象の残りやすい派。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ノイジー・マイノリティ
辞書的な意味としては上記のように「声が大きい少数派」と言う意味です。”ノイジー”という言葉からも分かる通り、どちらかといえば悪い意味で用いられる言葉のようです。類義語として「ラウドマイノリティ(loud minority)」や「ヴォーカルマイノリティ( vocal minority)」などがあります。
サイレントマジョリティとは?
サイレント・マジョリティ(英: silent majority)とは、「静かな大衆」あるいは「物言わぬ多数派」という意味で、積極的な発言行為をしない一般大衆のこと
https://ja.wikipedia.org/wiki/サイレント・マジョリティ
ノイジーマイノリティの対義語として「サイレントマジョリティ」と言う言葉があります。積極的な発言をしていないので側からみると同じ意見を持ったひとまとめの集団とみなされがちになる。
全然関係ないですが、欅坂46の「サイレントマジョリティ」がめちゃかっこよくて勇気をもらったのを思い出しました。6年前の曲だけど今聴いても超かっこいい!
SNSの発達とともに力を持った「ノイジーマイノリティ」
ノイジーマイノリティ自体は古くから力を持っていましたが、誰でも簡単にノイジーマイノリティになれるようになったのは近年のSNSが流行してからです。
SNS以前は何か意見を発信するためのチャンネルがテレビや新聞など限られていたため、意見を発信する人もマイノリティではなくマジョリティの意見を踏まえて発信していたと思われます。
しかしSNSが発展し誰でも意見を言えるようになり世の中に意見が溢れてくると、普通の意見を入っている人(=マジョリティ)の意見は珍しさがなく埋もれがちになり、逆に尖った意見や他の人と異なることを言っている人(=マイノリティ)の意見が取り上げられやすくなります。
結果的に、マイノリティの意見が拡散されノイジーマイノリティとなり、多くの人にあたかも大衆を代表した意見のように見えてしまいます。
改善を求める意見の方が満足な意見より発言しやすい?
また、人間の心理的に、改善を求める意見の方が、満足を知らせるより原動力が強いのではないでしょうか。そのため、例えば店のクチコミなどでも、満足と感じている人と改善を求めている人が半々の状態でも、表面上出てくる意見は改善の方が遥かに多くなることが想像できます。
ノイジーマイノリティが悪いわけではない。捉え方を変えよう
少数派の意見かつ批判的な口コミなどを題材に取り上げられることが多いのでノイジーマイノリティ=悪い、というように捉えてしまいそうですが、そうではなさそうです。
ノイジーマイノリティは人間心理やSNSの特性上、必ず発生するものであり、それ自体に良し悪しはありません。
大事なのはノイジーマイノリティの意見が自分に向いたときにどう捉えるか?だと思います。まず我々が認識すべきことは、「SNSなどで見えている声の大きい意見は多数派の意見では必ずしもない」ということでしょう(特にSNSやWebなど特定の領域の人だけが意見を投稿し、大部分は見るだけのチャンネル)。
ポジティブだろうとネガティブだろうと、上記のような特性を持ったチャンネルで集まった情報は大衆の意見を反映していないことを意識すべきです。これはSNSを使った各種リサーチやAI学習などでもよくよく注意する必要がありそうです。
大切なのはサイレントマジョリティ
ということで、当たり前ではありますが大切なのはサイレントマジョリティの需要にどうやって答えていくかに集中すべきです。
意見を述べる側ではなく受け取る側が積極的にアプローチしていく形式のリサーチ(インタビューやランダム調査)ならサイレントマジョリティの意見も収集することができます。リサーチ側からアクションが必要なのでコストがかかりますが、SNSなどの受動的な口コミに対してどのくらいバイアスがかかっているかが分かるかもしれません。
最終的に商品を購入したり店に来てくれる人の大部分はサイレントマジョリティなので、ノイジーマイノリティの意見に過度に惑わされず、上記のような思考バイアスや状況を正しく理解し、サイレントマジョリティにどうリーチするかを考えていくことが重要だと思います。
参考

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