放射線はなぜ体に悪いか?

科学

こんにちは、しらすです。

東日本大震災での福島第一原子力発電所の事故によって、耳にする機会が増えた「放射線」というものについて、「なぜ放射線は人体に悪影響を与えるのか?」について原理を調べたので記載したいと思います。

そもそも放射線とは?

放射線は電磁波の一種です。キュリー夫人によって発見されたもので、エネルギーを発散し続けているのに質量が減らない不思議な物質として扱われていました。

※のちにこれがE=mc2というアインシュタインの方程式を証明する観測できる物理現象として証明されるわけです。これについてはまた別の機会にメモしたいと思います。

波長の長さによって透過性能が変わり、以下のようなものに大別されており、アルファ線は紙でも防げますが、ベータ線は薄い金属、ガンマ線だと鉛じゃないと防げません。また、中性子線は透過性能が最も高いものですが水やコンクリートなどで防げるようです。

  • アルファ線
  • ベータ線
  • ガンマ線
  • 中性子線

放射線は人体を通過する!? なぜ人体に有害か?

放射線が人体に有害な理由は、放射線が人体を通過するときに人の遺伝子を壊してしまうからです。

では遺伝子が壊れると何が起こるのでしょうか?

答えは、細胞がガン化する、です。遺伝子は人体の設計図なのでこれが壊れると細胞を作る際に間違った(ガン化した)細胞を生み出してしまうようです。

短時間に大量の放射線を浴びた場合の影響

上記のガン化などの影響は、長期的に少量の放射線を浴びた場合に発生するものです。では、原発などの高濃度の放射線が発生してる場所では何が起きるのでしょうか?

基本的には、少量だろうと大量だろうと放射線が人体に与える影響は同じです。すなわち、遺伝子を壊します。

大量の放射線を浴びた場合、破壊される遺伝子の数が増えます。すると、細胞を修復する能力がその分大きく下がります。人は一日で0.7%程度の細胞が入れ替わっています。一部だけであっても、例えば動脈の血管壁を構成する細胞の遺伝子が破壊された場合、その部分は新しく作られることないため穴が開き出血が止まらなくなります。

人体は基本的に遺伝子情報を基に、破損した部分を復旧できます。細胞自体は、日々古いものが死に新しいものが生まれています。しかし、根本となる遺伝子自体を破壊されてしまうと、二度と新しい細胞を作ることができず、どんどん細胞が死んでいくだけなのです。

参考文献

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